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嗚呼!すばらしきはむはむ人生

突然ですが、わたくし、音葉ネリはハムスター狂です。はい。ハムスターが大好きです。

毎日毎日ハムスターのことばかり考えています。

 

とある小春日和の日。暖かい毛布でお昼寝をしていた私はこんなことを考えていました。

(この毛布がはむちゃんだったらいいのに……そうそう、このくらいの大きさで……もふもふ、ぎゅっぎゅっ。はぁ、いい匂いだろうなぁ……)

そんなお馬鹿な妄想をしていたら、あら大変。ハムスターへの愛の塊=同人誌が一冊できてしまいました。

いつもこんな調子のネリですが、一体いつからハムスター狂になったのでしょうか。少し振り返っていきたいと思います。

 

確か、私が小学四年生か五年生の頃です。某ハムスターのアニメがとっても流行っておりました。

そのアニメの大流行により、私の周りでハムスターブームが巻き起こったのでした。友達はみんなハムスターを飼っていました。

ついにそのハムスターブームの波は私のところにもやってきまして、

「ネリちゃんもはむちゃん飼わない? 赤ちゃんが生まれたんだ!」

と誘われました。そこからでした。私のハムスター人生の始まりは。

 

自由帳や工作の時間に描くイラストはみんなハムスター一色になりました。寝ても覚めてもハムスターのことばかり。

あぁ、滑車をカラカラ回す音さえ愛おしい。うちのこはなんて美人なんだろう。

他のお宅のはむちゃんもかわいいけど、うちのこが一番かわいい。

この縞々模様! つやつやしていて、黒々していて、めちゃくちゃ毛並みがいいと思いません? そんでもって、このお腹のかわいい白い毛!

このまんまるおめめ! この灰色と白のグラデーションの毛が素晴らしいと思いませんか? 

はっ……あれ、あれ? だんだん思考がおかしな方向に行き始めてますね。

この頃から私は『犬派? 猫派? いや、私はハムスター派なの!』と自ら主張し始め、周りにもネリ=ハムスターのイメージが浸透していったのでした。

 

次に私がハムスターを飼ったのは大学生のとき。随分と時間が空きましたが、ハムスターもあんなにちいさくてもちゃんとした生き物です。そんなに気軽に飼えるわけではないのです。

ちなみに子供の頃飼っていたハムスターは、もうお察しの方もいらっしゃると思いますがジャンガリアンハムスターです。

小さな体とふわふわな靴下あんよ、白いちっぽがかわいらしい妖精さんです。

私が大学生のときに飼ったハムスターはゴールデンハムスターさんです。この子はペットショップからお迎えした子です。

私はそのときにゴールデンハムスターを初めて見ました。わ、大きい! おててに毛が生えてない! なんてかわいいぴんくのお鼻!

私は初めて私の手に触れてきて、ガブリと手を噛んできた子をおうちにお迎えしました。なんというドM精神。

ハムスターという生き物は種類が違うとまるで別の生き物ですね。なんて力が強いんだろう!

カーテンや私の脚をバリバリ登ったり、階段を上から下まで勝手に降りてきたり。かわいいのが、私の後ろを後追いするんですよ……

やっぱり体が大きい分、頭もいいのかしら? それともうちのこが特別なのかしら?

それに見てください、このぴんくのちっぽ。なんで神様はこんなかわいいものをハムスターにくっつけたのかしら?

それと、うちのこは男の子ですから、その、あの、立派なキャンタマがくっついていまして。それをふりふりしながら楽しそうに部屋んぽをする姿はあまりもキュートすぎます。

だっこするともふもふであったかい。まるでカイロみたい。思わず頬ずりしちゃう。

くつくつ。あらあら、いっちょ前に歯ぎしりで嫌がっていますね。んー、食べちゃいたい!

あらら、今度は手を甘噛みして『下ろせよ!』と主張し始めました。

ごめんねぇ。あなたがあんまりにもかわいくてついつい。

 

こんなハムスター狂いのネリですが、一等好きなハムスターちゃんがいます。それはキンクマちゃん!

この、この、素敵な毛色! 見事な金色をしています。それなのにお耳は黒いんです! 神様、デザイン上手すぎやしませんか? 

あぁ、お日様に透けるおヒゲが長くてぴこぴこしてて、とても綺麗。おめめの上にも触覚みたいなおヒゲが生えてるんですよね。なんだこれは! かわいすぎか! 

こんなに、こんなに、かわいいのに今私はハムスターを飼える状況下にありません。動画や写真で我慢するしかありません。ぐすん。

首をちょこんとかしげる姿はまるで電気仕掛けのぬいぐるみのよう。思わず画面をこしょこしょしてしまいそうになりますね。

私はキンクマちゃん成分が足りなくなると、ころーんとお腹を丸出しにして飼い主さんの手の上で寝ている動画をよく見ているのですが、あああぁ……そんなにお口を半開きにして……おめめは顔文字みたいにして……あ、起きた。

ぐあぁぁぁ~! おっと、大あくびと一緒に伸び!この小さな怪獣みたいなあくびが大好きなんですよ。頬袋の中まで見えちゃって、まぁまぁ。

 

と、このように私はハムスター大好きのはむはむ狂ですから、同人活動をするようになっても、ハムスターの飼育エッセイや小説、缶バッチ、ボイスドラマなどなど、ハムスターから離れられない人生を送っています。

でも、それでいいのです。私はハムスター様の下僕でよいのです。それが人生の喜びなのです。

 

頬袋いっぱいにエサをため込み飼い主を笑わせてきたり、飼い主にウンコを投げつけてきたり、かと思えば飼い主の手をお布団代わりにしてずっと寝ていたり、ワガママでツンデレでとても魅力的な彼らのファンであることを誇りに思います。

色あせたシェイプ

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